CWの基本戦略とコンセプトの中で重要な位置を占めているのが、「ユーザーインターフェイスを使いやすくする」という項目だ。 クルマに搭載されるカーナビ、そして外部ネットワーク上に存在するコンテンツを、ユーザーの年齢や性別、リテラシーの差を問わず、誰でも利用できるようにする。
誤解を恐れずに言えば、CWは「どのような」コンテンツやサービスを提供するかはもちろんだが、それ以上に「どのように」コンテンツやサービスを提供するかを重視し、誰でも使える情報サービスの実現を基本戦略に置いていると言える。 その端緒は、1998年の第1世代テレマティクスで投入された「CL」にまで遡る。
Nはこの当時から、タッチパネルやリモコンといったカーナビ型インターフェイスについて、誰もが分け隔てなく使えるものではなく、特に外部ネットワーク上の膨大な情報にアクセスするテレマティクスには不適だと考えていた。 そこで有人オペレーターサービス「CL」を立ち上げたのだ。
第2世代CWでは、ラジオ的なワンタッチインターフェイスでの情報提供サービス、オートDJを模索しながら、普及価格帯のオペレーターサービス「CLライト」を投入した。 CLライトではオペレーターとの会話後、目的地設定をしてもらうためにカーナビを手動で操作する必要がある。

しかし提供されるサービス内容はCLと同様である。 00年8月、CWのサービス改定が行われ、新車購入時にCW対応カーナビを装着したユーザーは、オートDJを含めて3年間の利用料が無料で、オペレーターサービスが型時間使い放題になった。
CLライトは普及価格帯の有人オペレーターサービスとして、CWの主軸に位置づけられた。 私はさまざまなカーナビやテレマティクスを試しているが、CLのオペレーターは非常に熟練度が高く、暖昧な条件での情報検索にも的確に対応してくれる。
Nが第1世代テレマティクスから注力した「誰にでも使いやすく」という戦略は、現行の第2世代CWですでに実現されているのだ。 CLを評価するところはあって、同サービスは「Bの名称でBJapanにもアウトソーシングされている。
海外のOSの成功や、Tが第3世代G‐Bで有人オペレーターサービスをユーザーインターフェイスの主軸に置くことからわかるように、CLは時代を先取りしていたといえる。 Nのテレマティクスは、第1世代の段階から基本部分において間違っていなかった。

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